アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートらとともに
デュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学んだ
「ベッヒャー派」として、1990年代以降,現代の写真表現をリードしてきた存在
トーマス・ルフ(1958年ドイツ,ツェル・アム・ハルマースバッハ生まれ)の
企画展が、東京国立近代美術館で開催しています。
ルフ作品は1990年代から日本の美術館やギャラリーで紹介されてきましたが、
美術館で開催される本格的な回顧展は今回が初。
待望されていた日本国内での個展が、ついに実現しました。
本展はその世界が注目する写真家の,初期から初公開の最新作までを紹介する展覧会です。ルフは初期に発表した高さ約2メートルにもなる巨大なポートレート作品で注目されました。それ以降,建築,都市風景,ヌード,天体などさまざまなテーマの作品を展開,それらを通じ,現代人をとりまく世界のあり方についてのユニークなヴィジョンを提示してきました。
私たちの視覚や認識に深く組みこまれた写真というメディアそれ自体も,ルフ作品の重要なテーマのひとつです。ルフは自ら撮影したイメージだけでなく,インターネット上を流通するデジタル画像からコレクションしている古写真まで,あらゆる写真イメージを素材に用い,新たな写真表現の可能性を探究しています。作品選択や展示構成にルフ自身が参加するなど,作家の全面的な協力を得て実現する今回の展覧会では,未発表の新作を含む作品世界の全貌を紹介します。
アーティストの許可により、会場はすべて撮影OKなので、
カメラを持って、ぜひ足を運んでみてはいかが?
[イベント情報]
トーマス・ルフ展
場所:東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
東京都千代田区北の丸公園3-1
日時:2016年8月30日(火)~2016年11月13日(日)
入場料:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円